2020年5月11日月曜日

だから、優秀な人は栃尾から出て行ったでしょ。

コロナ騒動の中で
手も足も出ないから
何をしたらいいのか
わからなくなって
ここ数か月は眠りが浅い。
人が起きだし活動する頃には
眠気とやる気のモードが切れ始めて
憂鬱になる。

今朝の夫婦の会話
「コロナは大変だ、でも俺たちはまだましだ。
好きなものがたべられるんだからな」

コロナ以前の問題もある。
私が子供の頃は
町に大きな小学校があった。
一年生の時は五十人一クラスで
机は二人用だった。
くっつき放題だ。
体育館も二つあってグランドはとても広く
堤防に面していた。
そして、桜並木が続いていた。
中庭も音楽室の後ろとグランドの手前にあった。
遊具があったけれど、力のある子が
使うので、順番はなかなか回ってこない。
だから、私は中庭からいつもグランドピアノを眺めていた。

休憩時間は裸足でグランドにでた。
だからベルとともに足洗い場は大混乱だった。

全校生徒数は千五百人以上だったはず。
今では考えられない。

町は織物工場(機屋)がどんどん建てられていた。
裕福な町だっただろう。

兼業農家の私の家は機屋には無縁だから
裕福ではなかった。
それでも、両親は人並みの必需品は与えてくれた。
今から思うと、食事が違っていたように思う。

なぜならば、給食で初めて食べるものが
多かった。
その一つにチーズがあった。
友達は「これはおいしいよね」という。
私は初めて見る。
「そうだよね、おいしいんだよね」と
嘘をつく。

なんだ、これは石鹸だ。こんなものがお金持ちには
美味しいんだ。と心の中でつぶやき
丸のみした。

昨日の電話会話を思い出す。
「みんな、優秀な人は栃尾から出って行ったでしょ」と
私が話したことを。

続きはまた・・・・・・。






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