昨日眠りについたばかりだった。
枕元の携帯がけたたましく音をたてると
同時に揺れる。
ベッドが揺れているのに地震だと気づくのに
少々間が空いたような気がする。
中越地震を忘れたわけではない、頭の中の回路が
つながる事を一瞬拒んだようだった。
揺れが続くと着替えなければと思った。
テレビのスイッチを入れると福島が震源地。
また福島なのかと恐怖が蘇る。
新潟は震度4の報道と津波の心配がないことを
知ると葬儀の疲れからテレビを見ながら眠りにつ
いてしまった。
義父は倹約質素な人であった。革靴は戦後に
買った茶色の硬い靴を結婚式であろうが葬儀であ
ろうが関係なく履いていく。義姉が黒い革靴を買
ってきても絶対に履かない。
相手がどんな人であろうと自分の考えは変えるこ
とはなかった。だからストレスはなかったのでは
ないだろうか。
今朝は凍み渡りができる良いお天気だ。
空は青く、雪の山はキラキラ宝石のように輝いて
いる。
人の死も、地震も関係なく朝が今日もきた。
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