2021年2月23日火曜日

天神様とマンサクの花

 



お茶のお稽古

棚ものと箱手前をする。茶杓は飛梅というらし

い。お床には天神様とマンサク。

先生が菅原道真の句をサラサラと言う。


東風吹かば・・・・・・うーんちょっと忘れてい

ました。それにしても茶人は物知りでないとでき

ない。四季を追う茶ごとの楽しみはお点前だけで

なく、句やそれにちなんだ歴史を学ぶことにある

ようだ。薄茶盛に東風と蓋の表に書いてあり、

蓋の裏は綺麗な梅の花が描かれてある。

粋なはからいだ。

お床のマンサクにお日様があたって

影ができ、並んだ天神様が嬉しそうに微笑んで見

えた。

学んだことはこの日限り、来年にまた出会うだろ

うが、きっと私はまた忘れて

初めて先生からお聞きしたような顔をするであろ

う。去年のお稽古の記憶が少しだけ蘇ってきた。

お茶は繰り返しの楽しさであろうか。


0 件のコメント: