2015年8月21日金曜日

小路は秘密の味がします。

10年前、ドイツのフライブルクに行った時のこと、
小路に入ると、石畳の小さな川が流れていて、その小路の先にある家々にかけられている
小さな橋は、とてもきれいだったように記憶しています。川は透明で、私はそこに、すいこまれそうになりました。
初めてのヨーロッパ旅行だったこともあり、日本とは違う美しさを強く感じたのでしょう。
ドイツとは全く感じが違いますが、栃尾にもたくさんの小路があります。
その小路は、不思議に秘密めいているのです。
新町から大町へ抜ける手前は子供たちの小路、秘密の近道でした。
昔は神明町と言った町名 にかけられた、神明橋は車が一台やっと通れるくらいの狭い橋です。今も昔のまま橋はかかっています。
この橋を渡ると、大人の匂いがしました。中学生の私は夢多かりし乙女です。
大人の小路にちょっと、戸惑いながら、お寺の裏道へ抜けるのでした。
この小路を五藤監督作品で見つけた時の不思議な感動を今思い出しています。
どうして?この橋を知っているの?私たちの秘密の小路よ、狭い橋は私たちの想い出橋よ。どうして知っているの。
この想い、もう一つのモノクロームの少女、「想い出はモノクローム」に映し出されているような気がします。
9/23にアオーレ長岡で上映されます。モノクロームの少女をみた方、またまだご覧になって
いない方に、ぜひ観ていただきたいと思います。
懐かしさで心がワクワクします。
自然の多い映画の中で取り入れられた、小路には五藤監督の想いが詰まっているのではないでしょうか?

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