暑い夏も終わりに近づき
時々にわか雨が降る。
車を走らせると、通り雨に出会ったりする。
久しぶりの雨は秋を知らせているようだ。
仕事の合間に、息抜きにDVDを借りに行く。
洋画はどれが面白いのかわからない、出した手を引っ込め、
邦画の中から選ぶことにした。
雨が降ったからだろうか
「雨あがる」を選ぶ。
見てみようかと思っていた映画だったせいか
自然とすぐに目に入って、すぐに手にして決めた。
まるであたりまえのように。
豪華なおなじみのキャストが次から次へと登場する。
若い人は知らない役者さんかもしれない。みんな若い。
最近の映画だとこれほどの豪華キャストだと、
嫌気がさすのだが
今回は、いい感じである。脇役がその役をみごとに演じ、
主役を食わずに存在感を自然に出しているようだ。
映像も綺麗である。先日、観た「夢」の映像に似ている。
主人公にあたる光と影、刀の鞘まで気を配って撮影されてい
る。空、川の反射も同じだ。とても丁寧に作られていることがわかる。
ひとりの侍の生きる道は、妻の支えにあり、妻の凛としたものいいに、凄みと安堵を感じる。
なかなか言えない言葉を痛快に言ってのけるラストは
いい。さてはて、私の人生の道はどう進むことやら、
定年年齢の夫婦である。
雨あがる時はいつになるのか、
欲が邪魔をしない、雨があがり、ふたりで、好きな山を登り
おにぎりを頬張りあの空をふたりで見上げたいものだ。
山に登れなくなったら、「良かったね」と
背中を丸めてふたりでこの映画が見れたらいい。
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