栃尾の桜は今週が見ごろです。
私は幼い頃、よくひきつけを起しました。
父がおんぶして駆け込むお医者さん家の桜です。
大先生は「また来たのか」と父に何やら説明しておられました。
私は、先生のこの声で目が覚め、気がつき
どうして病院にいるだろうかと、いつも不思議に思っていました。
病院の入り口には、この大きな桜の木と門があったような記憶がよみがえります。
また、今は山田町の区民会館になっていますが、
この場所は私の遊び場でした。
同じ年のよしのぶ君といつものように
山道を通り探検を楽しみました。
まだ小学校に行く前の年だったと思います。
これより先の山道を下り、進むうちに私たちは迷子になってしまいました。
「泣かないで大丈夫だから 」と言ったのは私。
それから、山を上り、桜の見える場所に辿り着いた時
遠くから、「れいこ!よしのぶ!」と呼ぶ私の両親と彼のお母さんを見つけ、泣かなかった私も急に嬉しくなり、泣きじゃくったことを思い出します。
栃尾の街に、うす桃色の桜が一斉に咲くと
この桜は、あの桜はと古木と共に歩んだ想い出が、毎年私の頭の中を駆け回ります。
あら!忘れていました。私の青春時代。
大事な場所の桜をまだ見ていませんでした。
明日は豆撰出勤前に行ってみましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿