母と私は枕を並べて寝ます。
母は毎日ベットに入ると、同じことを聞きます。
ひとつ、ひとつ私はいつものように同じように応えます。
時々、心の中では「また、始まった。もういい加減にしてよね」と
思っています。
昨日も、1から10まで同じことを繰り返し聞くのです。
その中の一つ、部屋にかけてある時計を見ては
「今は何時だ?」と聞くのです。部屋の時計は娘が東京に
住んでいた時のものです。24時間時計です。
そして針は
もう何年も止まっているのです。
母はこの長い針と短い針を見て不思議でたまらないのです。
この時計の説明もいつものように、繰り返し何回も説明しました。
でも、この説明は、面倒なので
夕べはついに
「これはね、時計じゃあないんだよ」と言い切った私。
母は
「そうか?時計じゃあないか・・・・・・。」
その先の質問がこないうちに
「もう、10時だよ、ねましょう!」と私は照明を消しました。
写真は母84歳義母90歳仲良く、相撲観戦
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