母と夫と一昨年の秋から、遠のいていた、日帰り温泉に行きました。
温泉ならあったかく、母の髪を洗うにも寒くなく良いと思い立ちでかけました。
温泉に着くと、大勢の人で賑やかでした。
まずはお風呂に入り、広い湯船に浸かり、体を温めていると、
一歳にならない赤ちゃんが窓側で、母親に支えられ、タッチタッチをしていました。
寒くならないように母親はお湯をかけていいます。
しばらくすると、抱っこされて、私たちのそばにやってきました。
その赤ちゃんをみて、母は微笑みを浮かべます。その笑顔見つめる母の瞳は、
心から可愛いと表現するのです。
私は母の緩んだ顔をみて笑います。
母の背中を流し、母の髪を洗いました。母の背中は丸まっています。
母の髪は猫っ毛で、さらに薄くなっていました。
お昼ご飯は一口しか食べなくなり、食が細くなっています。
生きることへ反発しはじめたのかとふと、思ってしまい、
強制的にもっと食べるように強い口調になる。
そしてあきらめの気持ちになっていきます。
それでも、温泉は良かった。あの赤ちゃんは天使でした。
母に大きな笑みをプレゼントしてくれました。
忘れないひと時をありがとう。
栃尾に向かう車の中から見える守門岳の峰の美しかったこと・・・。
デジカメを持っていかなかったのが悔やまれました。
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