2016年4月23日土曜日

レヴェナントとアメリカ

1820年のアメリカの実話らしい映画「レヴェナント」を観る。映画館のスクリーンが大きく全開する。最初から最後まで、1秒も観客をあきさせない。とてつもない映画だった。もともとレオがお気に入りの私。でも、予告による、映像やテーマに腰が引けます。残虐な場面が多いと聞いていました。もしかしたら、途中で映画代金を半分くらい返金してもらわなければならないくらい、目を覆って耳をふさぐのではないかと、観る前から、予防線を張っていました。それでも、観たかったのは自然の美しさを自然光で撮影したこと。ここが私を映画館に運んだ第一の理由です。暗闇に射す太陽の光、凍てつく森、撮影場所は温暖化のため変更だったようです。アルゼンチン・・・行ったことがない。映画を観ている間中、私はアメリカだと実は思っていたのです。先日、娘夫婦と一緒に行った砂漠を思い出しながら、アメリカの広大な自然は脅威であるが、美し過ぎると画像を追っていました。個性的な俳優が勢ぞろいです。人物描写と自然の荒涼。セリフが少ないから画像の迫力が迫ってくるのでしょうか?移民たちは原住民のすみかを荒らし、狩猟を繰り広げる。狩猟からはじまり、エネルギー問題にたどり着く現代、巨大なアメリカから小さな国日本、その他多くの国の人々は地球を壊しているのではないでしょうか。物語は自然破壊をする人間の欲に復習しているのかもしれないと思いました。それでも、この物語が残虐であったにもかかわらず、人間味あふれていたのは、レオ演じる「グラス」の愛です。父親として息子を守りたかった愛。息子の「ホーク」は父を守りたかった愛。愛の方が欲に打ち勝つこの映画に、心が感動するのです。ラストシーンに繰り広げられる残虐な憎しみ、裏切りの切なさを打ち消してくれたように・・・・・・。内容については、ぜひご覧ください。地球にいろいろな国があるように、一人一人の感想は違うことでしょう。

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